元肥にリン酸肥料を十分に
タマネギ

タマネギの生育は、15～20度の冷涼な気候が適し、10度以下では生育が停止しますが、春になり気温が上がり、日が長くなって肥大します。

品種

　早生品種は収穫が早い反面、貯蔵性に劣り、反対に中晩生品種は収穫期が遅いが貯蔵性に優れます。長い間収穫を楽しむには早生と中生を作ることをお勧めします。

畑の準備

　植え付けの２週間前に、１m²当たり苦土石灰100ｇを散布してよく耕しておきます。１週間前に化成肥料100ｇ、過リン酸石灰50ｇ、堆肥２kgを全面にまき、深さは20cmくらいに耕します。ベッド植え（４条植え）にする場合は幅90～100cmの栽培床を作ります（図１）。すじ植え（１条植え）では、畝幅60cmとし、幅20cmの溝を掘り、溝１ｍ当たり化成肥料50ｇ、過リン酸石灰30ｇ、堆肥１kgを入れて、土とよく混ぜておきます（図２）。

植え付け

　草丈20～25cm、太さ５mm程度の苗を購入し、霜の降りる前までに植え付けると良いでしょう。ベッド植えでは、黒ポリマルチを張れば雑草が抑えられ、地温を上げて生育が良くなります（マルチ栽培）。穴開きマルチを使う場合は穴の規格に応じて、条間15～20cm、株間15cmに植えます（図３）。１条植えでは、株間10cm程度にします（図４）。

追肥

　１月上中旬と２月中旬～３月中旬に、１m²当たり化成肥料20ｇを株元にまき、土寄せします。マルチ栽培では、株元（マルチ穴）に化成肥料を施します。

病態中の防除

　葉が白くカスリ状となるネギアザミウマ被害には、オルトラン水和剤などで防除します。さび病やべと病には、ジマンダイセン水和剤などで予防します。

収穫

　畑全体の７～８割の茎葉が倒れたら引き抜きます。２～３日、日に当てて干してから、数球ずつ束ねて風通しの良いところにつるし、貯蔵します。