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露地栽培県内初摘み「一芯二葉」で摘み取る

JA伊勢管内の志摩市志摩町越賀地区で13日、露地栽培では三重県内で最も早い茶摘みが始まった。同地区ではほとんどが手摘みで収穫している。5㌢ほどの新芽と茶葉を摘み取る「一芯二葉」で収穫する光景は、この時期の風物詩だ。同日は松本朋江さん(78 S20.7.5)の圃場で摘み取りが行われた。

 同地区で生産される「越賀茶」は程よい渋みと甘みが特徴。県内外からのリピーターも多く、ほとんどが予約販売に回る。3月上旬から暖かい日が続き、適度に降雨があったため、生育が順調に進んだ。例年通り品質も良く、4月下旬までに約1㌧の収穫量を見込む。

 同地区では現在約80戸が品種「やぶきた」を栽培。丘陵地が多いため、他の作物の畑から土が流れないように、畑の周囲を取り囲む形で茶を栽培している。

 JAの担当者は「生産者の高齢化などで生産量は減少しているが、手摘みならではの良質な渋みが特徴の越賀茶を志摩の郷土文化として届けていきたい」と話す。

 

一芯二葉で丁寧に摘み取る女性ら
(13日、三重県志摩市で)