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超極早生ミカン「みえの一番星」出荷スタート

JA伊勢管内の御浜町にある同JAの三重南紀統一選果場で14日、2024年産「三重南紀みかん」の出荷作業が始まった。トップバッターを切るのは超極早生温州ミカンの「味一号(品種=みえ紀南1号)」で、17日から販売開始となった。9月下旬までに約900トンの出荷を計画している。
 「みえ紀南一号」は、南紀地域の主力品種の極早生「崎久保早生」と「サマーフレッシュ」の交配種で、露地栽培の温州ミカンのトップを切って9月中旬から収穫できる。
今年産は、夏場の干ばつによる肥大の遅れが懸念されたが、摘果作業やかん水作業などの生産者による栽培努力やマルチフィルムを使った水分制御などの成果で、ほぼ平年並みの時期に収穫を迎えた。糖度も高く、酸とのバランスのとれた食味に仕上がった。
同JAの子会社「株式会社オレンジアグリ」では、12日から収穫を始め、職員や研修生12名が作業に汗を流す。同JAの廣田智勇さんは「小ぶりではあるが、糖と酸のバランスのとれた良いミカンができた。是非味わっていただきたい」と話した。
同選果場では、作業員約30名が2段階の目視による選別と、糖酸及び腐敗果センサーによる選果、箱詰めなどの出荷作業に追われている。中でも外観に問題なく、糖度10度以上、酸1.1以下の基準をクリアしたものは三重ブランド「みえの一番星」として出荷する。

写真=丁寧に「味一号」の表面を確認する作業員(統一選果場)