県内トップで稲刈り/三重県紀宝町/贈答用に好評
JA伊勢管内の紀宝町大里地区で27日、中西和益さん(77)が三重県内トップを切って盆前に出荷できる早場米「あきたこまち」の稲刈りを始めた。同町では温暖な気候を生かして中西さんを含む生産者2戸が、合わせて約90アールで早場米を栽培している。
中西さんは田んぼの状態を確認した後、コンバインを慣れた様子で運転し、黄金色の稲穂を順調に刈り取っていった。
作業を終えて中西さんは「今年は大変暑いですが、良い米が出来たと思う。美味しい米を食べて、夏を乗り切ってもらいたい」と話した。
収穫したあきたこまちは「新米あきたこまち」として熊野市有馬町の同JAファーマーズマーケット「ほほえみかん」をはじめ同JAの購買店舗で8月5日から5㌔2300円で販売する予定。毎年、中元などの贈答用として人気を集めている。
同JA三重南紀経済センター営農企画指導グループの濵口修好副グループ長は「7月に入り、例年なく気温が高い日が続いており、米の品質が心配されるが、生産者がしっかり管理をしてくれたおかげで収穫を迎えられた。全国的にも米が不足している状況なので、1日でも早く新米を皆さまにお届けしたい」と話す。
P=早場米の稲刈りを行う中西さん