岡田一彦さん優等賞1席に輝く/4年連続で1席を受賞/大紀町七保肉牛共進会
「大紀町七保肉牛共進会」が20日、同町のJA伊勢肉牛集出荷場で開かれた。
同大会は生産意欲の向上と品質の向上を目的に開催している。
この日は雌牛48頭が出品され、審査の結果、優等賞1席には同町の岡田一彦さん出品の「なをただ1」が輝いた。
岡田さんは4年連続での1席受賞となった。
「なをただ1」は体重675キロ、体高133センチ、胸囲232センチ。父が「丸若土井」、母の父が「忠隆土井」で、500万円(税別)で㈱朝日屋が購買した。
また、出品された48頭のうち13頭が「特産松阪牛」にあたる。
「七保牛」は同地域内で肥育されている黒毛和種で、黒毛和種の優れた血統を持つ未経産の雌牛をいう。その中でも、兵庫県産(但馬系)の子牛を松阪牛生産区域で900日以上肥育したものを「特産松阪牛」という。
宮川の清流と豊かな自然の中で、熟練した農家の手によって約2年以上かけて丹念に肥育される。同地域に受け継がれている伝統産業だ。肉質の良さから人気が高く、贈答品などの注文が全国から絶えない。
審査にあたった三重県畜産研究所の梅木俊樹主査研究員は「背腰の幅、ハリが極めて豊かで、各部位のバランスが良く、全身の移行が非常に滑らか。被毛の質も良く、輪郭がしなやかで、特産松阪牛らしい品位に優れる」と講評した。
岡田さんは「手塩にかけて肥育してきた。4年続けて1席を受賞できたことが嬉しい」と受賞を喜んだ。
その他の優等受賞者は次の通り。
▽2席=(株)中村畜産▽3席=藤原靖世▽4席=岡田一彦▽5席=鳥田真吾の各氏出品牛が優等に入賞した。
写真=優等賞1席に輝いた岡田一彦さんと「なをただ1」
(JA伊勢肉牛集出荷場にて)