冬の風物詩 干し芋「きんこ」出荷開始
JA伊勢管内の特産品である干し芋「きんこ」の出荷が12月1日から始まった。
「きんこ」は、昔から志摩地方で海女や漁師のおやつとして親しまれている加工品。
サーモンピンク色の果肉が特徴の「ハヤト芋」(サツマイモ)を原料に使用し、4割ほど皮をむいて水にさらし、あく抜きしてから釜で炊き上げると美しいオレンジ色になる。1.5センチほどの厚さにスライスして10日~2週間ほど天日干しをすると、鮮やかなべっ甲色へと変化する。
同JA担当者は「11月下旬まで気温が高い日が続いたので作業の遅れが心配されたが、例年通りに出荷を開始でき安心した。きんこを待ってくれている消費者の方に美味しいきんこを届けたい」と話した。
出荷のピークは12月中旬。2月上旬までに、県内市場を中心に約1万袋の出荷を見込んでいる。
写真=出荷前の「きんこ」を検品する同JA職員(志摩市阿児町の旧安乗店舗で)