中晩かん「せとか」「不知火」タイ王国へ/富裕層向けに販売
JA伊勢は20日、御浜町にある同JAの統一選果場で、タイ王国へ輸出する中晩かん「不知火」「せとか」の輸出検査と出荷作業を行った。輸出したのは同JA三重南紀管内にある御浜町と紀宝町の園地で収穫した「不知火」2トン、「せとか」4.5トンの計6.5トン。
検査では、県やJA職員の立会いのもと、農林水産省の植物防疫検査官1名が無作為に選んだ果実を、病害虫や小さな傷などがないかを入念に検査した。
合格した「不知火」と「せとか」は、取引先商社に引き渡した後、東京と名古屋から海路で輸出。販売単価は国内での相場の約3倍の価格の1kg3,000円前後を見込んでいる。タイ国内の富裕層をターゲットに、大手百貨店や量販店で販売される。
同JA三重南紀経済センター事務集中グループの下川顕児職務代理は「今年産については、天候にも恵まれ良好な仕上がりとなっているので、現地の消費者の皆様に日本産カンキツの美味しさをPRすることができれば。今後も生産者所得の向上を目指して、輸出量の拡大に取り組んでいきたい」と話した。
写真=「不知火(デコポン)」を入念に検査する検査官