「蓮台寺柿」をPR 天然記念物「蓮台寺柿」初出荷を市長に報告
JA伊勢蓮台寺柿部会は3日、伊勢市役所を訪れ、同市の鈴木健一市長に、今月24日から始まった蓮台寺柿の出荷報告を行った。
当日は、同部会から松岡利和部会長ら5人の部会員が市役所を訪問。報告会では、松岡部会長から「7~8月の高温多雨により日焼け果が多く、やや軟化が多かった。例年よりも小ぶりでの初出荷となったが、食味は良く、まろやかで美味しい柿に仕上がっている」と、今年産の出来や今後について報告があると、鈴木市長は「『蓮台寺柿』は伊勢市を代表するブランドのひとつ。一人でも多くの消費者に味わってもらえるように、市としてもPR等を通して応援していきたい」と話した。
また当日は、蓮台寺柿を使用した干し柿「ひなたやけ」の加工を行う管内の身障者就労センターの管理者や利用者らも出席し、加工作業について市長に報告した。
蓮台寺柿は渋柿で、収穫後に脱渋してから出荷される。密封した脱渋庫に炭酸ガスを入れ一昼夜置くと、渋みが抜け、糖度が15度ほどになり、甘くなめらかな食感になる。
蓮台寺柿は、伊勢神宮のおひざもとである伊勢市勢田町で約350年前、から栽培され、市の天然記念物にも認定されている。「みえの伝統果実」や、県内の個性的でビジネス価値のある農林水産資源として「三重のバイオトレジャー」に選ばれるなど、市場や消費者からの評判は高い。
蓮台寺柿は伊勢市のふるさと応援寄付金の返礼品にも採用されている。
写真=出荷報告後の鈴木健一市長(後列一番右)と部会員(後列一番㊧と2列目4名)、身障者就労センターの利用者ら(後列中央2人と前列)(伊勢市の伊勢市役所で)