「みどり認定」で持続可能な米作りへ 伊勢農業協同組合鳥羽志摩特別栽培米コシヒカリ部会
伊勢農業協同組合鳥羽志摩特別栽培米コシヒカリ部会は2月下旬、みどりの食料システム法に基づき、環境負荷の低減と持続可能な農業に取り組む農業者等を支援する「みどり認定」を受けた。同JAの生産部会が同認定を受けるのは今回が初めて。
同部会は平成18年から、農林水産省が定めた特別栽培ガイドラインに沿って、オリジナルブランド米「珠光(たまひかり)」を栽培する。
令和7年からは部会員が1名加入し、現在は13名が栽培に取り組んでいる。
栽培では、地元産の堆肥施用と有機質肥料を活用して化学肥料(窒素成分)を県の慣行基準より50%削減し、節減対象農薬も50%以下まで抑えている。
安全性にこだわって栽培された「珠光」は、志摩市の優れた地域資源を認定する「志摩ブランド」にも認定されている。
今後、同部会では土壌分析に基づいた堆肥施用による土づくりを継続し、化学農薬の使用を低減して持続可能な農業を推進していく。
認定を受け、前田俊基部会長は「認定を受けたことで、人にも環境にも優しい栽培に取り組んでいることが認められた。今後も地域を代表するブランド米をとしての誇りを持って栽培に取り組んでいきたい」と話した。
写真=認定証を見せる前田部会長(14日、志摩市阿児町にて)