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三重南紀産中晩かん/「せとか」「不知火」タイ王国へ

JA伊勢三重南紀経済センター営農柑橘グループは25日、御浜町の統一選果場で、タイ王国へ輸出する中晩かんの輸出に向けた輸出検査と出荷作業を行った。輸出したのは同JA管内にある御浜町と紀宝町で収穫した「不知火」約3トン、「ハウスせとか」4.4トンを、選果選別して高品質の果実を揃えた。
検査では、県やJA職員の立ち合いのもと、農林水産省の植物防疫検査官2名が無作為に選んだ果実約600個を一つ一つ手に取り、病害虫や傷がないかを入念に確認した。
合格した「不知火」330ケース(1ケース9㎏)と「せとか」880ケース(1ケース5㎏)は、取引商社3社に引き渡した後、航路と海路でタイへ輸送される。
販売単価は国内での相場の2倍から3倍を見込む。富裕層をターゲットに、大手百貨店や大型小売店で販売される。
JA営農柑橘グループの古芝正樹副グループ長は「夏の干ばつや寒さが厳しかったので生育に遅れが見られたが、輸出を例年より1週間程度遅らせることで味、品質ともに良い果実に仕上がった。タイの皆さんにも美味しい不知火とせとかをぜひ召し上がっていただきたい」と話した。

P=輸出前に「せとか」を入念に検査する検査官