尾鷲伝統の味をお届け「尾鷲甘夏」出荷始まる
4月4日から、尾鷲市にあるJA伊勢尾鷲柑橘選果場で春の訪れを告げる「尾鷲甘夏」の出荷が始まった。4月下旬までに約80トンを名古屋・県内市場に出荷する見込み。
「尾鷲甘夏」は、尾鷲市開拓農業協同組合が1959年から生産を始めた、60年以上の歴史がある柑橘。現在、組合員6人が出荷している。
果実は甘味と酸味の絶妙なバランスや、日持ちの良さが特徴。園地は全て南向きの斜面にあり、空からの日光と尾鷲湾に反射する光を受け、甘夏の栽培に適した温暖な気候条件で作られる。収穫は年明けから2月いっぱいまで行われるが、酸を抜くために1個ずつ袋かけし、出荷まで常温管理する。
尾鷲市開拓農業協同組合の吉沢紀三郎組合長は、「今年産は昨年夏の高温のため小玉傾向だが、糖度の高い甘夏に仕上がっている」と話した。
写真=尾鷲市の伝統果実「尾鷲甘夏」の出荷(同JA尾鷲柑橘選果場で)