三重南紀ミカン輸出の安定・拡大へ タイ王国でトップセールス
JA伊勢は12月中旬、三重南紀産のカンキツ輸出の安定と販売拡大に向けて、役職員6名が現地を訪問し、トップセールスを実施した。
同JA(旧JA三重南紀)は2011年から生産者の所得向上のためタイ王国へのカンキツ輸出に取り組んできた。今年度は11月から12月にかけて計3回、合わせて約16トンの温州ミカンを輸出。12月上旬から現地での販売が開始されている。
新型コロナウイルスの影響により鈍っていた経済活動が戻りつつあることを受け、4年ぶりに現地での販促活動を再開し、タイ農業局への訪問やプロモーション活動を行った。
首都バンコクにある高級量販店や日系の総合ディスカウントストアなどの売り場を視察。同グループのセントラルプラザ・ラットプラオ店では、店頭での試食販売を実施し、食味の良さを消費者へアピールした。(試食PRにて使用したサンプルについては、JA共済連の支援を受けて実施)
タイ王国を代表する大型小売店を160店舗展開するセントラルグループでは、47店舗で三重南紀産の早生温州ミカンを扱う。食味、外観の良さから現地での評判は上々だ。青果販売担当者や輸入品担当者との懇談会も開き、着荷状況の確認や販売価格、現地での評判などを確認した。
タイ国農業協同組合省農業局では、カンキツ類の輸入規制緩和への御礼と柔軟な対応への要望を伝えた。
同JAの坂口正明営農担当常務は「『三重南紀みかん』を楽しみにしてくれている現地の方が多い。期待に応えるためにも今後も高品質な柑橘の輸出を続けていきたい」と話した。
同JAは2月にも中晩かん「せとか」と「デコポン」の輸出を予定。現地へ到着予定の3月には今年度2回目の現地での販売プロモーション活動を行う。
P=タイ王国を訪問し三重南紀みかんをPRする