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超極早生温州ミカン「みえの一番星」出荷スタート

JA伊勢管内の御浜町にある同JAの三重南紀統一選果場で12日、2023年産「三重南紀みかん」の出荷作業が始まった。トップバッターを切るのは超極早生温州ミカンの「味一号(品種=みえ紀南1号)」で、14日に初売りを迎える。
 「みえ紀南一号」は、同町と隣接する熊野市・紀宝町からなる三重南紀地域の主力品種である極早生「崎久保早生」と「サマーフレッシュ」の交配種で、露地栽培の温州ミカンのトップを切って9月上旬から収穫できる。
 今年産は、8月15日に紀伊半島に上陸した台風7号の影響が懸念されたが、最小限の被害に抑えられ、摘果作業やかん水作業などの生産者による栽培努力やマルチ栽培での水分コントロールなどの成果でほぼ平年並みの内容に仕上がった。9月下旬までに約900トンの出荷を計画している。中でも外観に問題なく、糖度10度以上、酸1.1以下の基準をクリアしたものは三重ブランド「みえの一番星」として出荷する。
 同選果場では、作業員約30名が2段階の目視による選別と、糖酸及び腐敗果センサーによる選果、箱詰めなどの出荷作業に追われている。
同選果場の榎本和也場長は「今年は台風の襲来もあったが、生産者の栽培努力で、甘みと酸味のバランスの良い味に仕上がっている。多くの方に食べていただきたい」と話した。
 

 

P=丁寧に「味一号」を確認する作業員